TRR/急傾斜地・都市型ロープ救助講習会

TRR/急傾斜地・都市型ロープ救助講習会

急傾斜地・都市型ロープ救助講習会・ロープ高所作業特別教育

ロープ救助は、万が一、ロープ・システム(支点、各器具、操作者)が破たんすれば、致命的な事故につながる可能性が高くなります。そのため、常に荷重のかかるメインラインと、メインラインの破損に備えた、ビレイライン(バックアップロープ)の2つの独立したロープ・システムの組合せによる、冗長系(リダンダント)のシステムです。

1953年、内芯と外被の二重構造のカーンマントル・ロープが開発され、登山や洞窟などのスポーツアクティビティの資機材は大きく変革を始めました。スポーツの資機材は、救助分野へも転用され始め、1980年代には、カナダのブリティッシュコロンビア州専門救助評議会(BCCTR)により、ビレイ適格性落下テスト法の開発と10:1静的システム安全率(SSSF)が提唱され、メインラインとビレイラインのツーロープ・システムの救助方法が確立しました。その後も、救助専用と安全かつ有効に救助用にも共用可能なロープアクセス用の資機材の開発が進められ、また各テストも実施されてきています。

BCCTR以来、30数年、現在、大きな変革(新ロープ救助基準・EMBC2016、力制限システムなど)が進んでいます。

米国のロープ救助基準、NFPA(米国防火協会)では、日進月歩のロープアクセスやロープ救助のノウハウ、資機材も含め、5~6年毎に、基準を更新しています。特に、前回の2012年では、テクニカル・ユースへの変更、ビレイ落下試験法の正式導入など、大きく変革しています。最新版では、産業用の高所作業の影響を色濃く感じる内容です。

弊社では、関連するNFPAの各基準 1006、1670、1983、すべて最新版(2017年)にアップデートしています。

2018年秋より、教授法、内容を大きく変えています。以下の3つに分かれますが、特に2つが大きな柱です。

1. (必須)救助者全員に不可欠な基本であるいくかのロープ救助の型はコアとして教授、習得していただきます。

2. (必須)理屈である物理・数学や安全基準を整理したものはしっかり座学を中心に教えます。資料も最新のものをお渡しします。考え方、安全基準、専門用語の情報・理解は、リーダー、安全管理者、リガー(システム作成リーダー)には必須、不可欠です。基準、理屈、専門用語の理解・精通は、各器具の取扱説明書の読解・理解につながり、誤使用や限界越えでの無理な使用の防止になります。

3. その上で、多くの有用有益なTipやコツを実技の状況で教えます。Tipやコツは、必須ではありませんが、知っていると、使えると、かなり便利です。

講習中に説明などに使用したパワーポイントなどはPDFデータなどで、希望者に自己学習用として譲渡いたします。内容が多いので、ぜひ、復習などにご活用ください。情報は毎回アップデートしています。

ただし、講習中に配布した資料も含め、著作者への無断での転用複写による第三者への譲渡は堅くお断りいたします。

資料データ希望者は、当日、(ウィルス防止のために)フォーマットしたカラのSDカードか、USBストレージをご用意ください。

当日、受け渡しが出来ない場合は、別の方法を提示いたします。

また、内容に付いての質問などは、講習後も、メールなどで受付いたします。どんどんお尋ねください。

ロープ救助・活動レベル1(3日間・2日間・1日)

崖地や急傾斜地、建物の壁面、崩壊地など足場が不安定で現場までの到達が困難な場所において、ロープを使用した救助・活動を行う際に必須となる各基準、墜落保護システム、資機材の特徴と選択、使用法などを含む、基本的な知識や技術そして安全面などを3日間で学んで行きます。

職業的救助者・ロープ高所作業の方はもちろん、山岳をはじめアウトドア活動の指導者や、各関係者におすすめいたします。

特に、リーダー、安全管理者、リガー(ロープシステム作成)には、必要不可欠な内容をふんだんに含みます。

初日にロープ救助の根幹、冗長系システムについて、救助者としての必須の各基準、最大停止力と許容値、力の増幅、資機材に関しての知識面を机上講習で学び、結索や、支点、倍力などの基本的なロープワークを正しく学び、練習します。

2日目と3日目は、個人及びチーム救助の実技訓練。ロープシステムを構築し、緩急の斜面での下げと引き上げ。垂直環境での個人のロープアクセス。ビルや自然地形の垂直な壁や、渓谷などを想定した下げと引き上げ。可変を含む担架救助。水平搬送。

ただし、3日間では十分とはいえませんので、ワークショップや次の段階の講習受講をお勧めいたします。

当コースは、NFPA(米国防火協会)の NFPA 1006と1670 テクニシャン・レベル(最上位救助者)に準拠したコースです。

弊社では、NFPA 1006、1670、1983、すべて最新版(2017年)にアップデートしています。

コース修了者には、四国レスキュートレーニングセンターの認定書を発行します。

なお、内容は毎回アップデートしています。2018年秋以降の修了者は初日の学科講習に限り、無償での聴講を受け入れます。どしどし、お問い合わせください。

注意:当コースはレスキュー3と無関係です。

学科講習 冗長系システム、ロープ救助の各基準(NFPA、BCCTR、EMBC、EN)、落下率、最大停止力と閾値・許容上限値、ビレイ適格性落下試験法、安全率(10:1SSSF、工学的安全率)、墜落保護システムと規格(ANZI、OSHA、EN、労働安全衛生規則など)、支点作成、各資機材の紹介(MPD、アイディ含む)、ハーネスの種類(フルボディ、シット)と機能(ポジショニング、作業制限、墜落停止)、チーム体制・指令連絡、倍力、分力、合力、力増幅、吊り下げ不耐性(別名、サスペンション・トラウマ)など
実技講習 結索(ノット・ベンド・ヒッチ)、支点(シングル、複数・荷重分担・分配、補強)、緊急ハーネス作成、倍力システム、救助活動を行なう際の基本的な手順、ツーロープ・システム(メインとビレイ)、高取支点、人工支柱(三脚、Aフレーム他)、デュアル能力ツーテンション・ロープシステム(DCTTRS)、ピックオフレスキュー、緩傾斜(ローアングル)、担架搬送、アリゾナ・プレ・リグ(可変式担架)、ロープアクセスによる登高・下降、ノットパス、急傾斜・垂直(ハイアングル)、水平救助(クートニーハイライン、オフセットなど)
(注意:状況により、内容は入れ替わります。時間制約上、すべては実施できない場合があります。)
受講料 41,000円 講習料、資料代(最新資料含む)、修了証、傷害保険加入料
※初日のみ、前半2日のみの受講も可能です。参加費は1日当たり、15,000円。修了科目チェックリストをお渡しします。
2019年4月16日(火)~18日(木) 開催場所:徳島県三好市 / 講師:矢野 哲治
2019年6月8日(土)~10日(月) 開催場所:徳島県三好市 / 講師:矢野 哲治
2019年9月以降の日程調整中 開催場所:(未定) / 講師:矢野 哲治
  • 徳島県三好市で年数回、日本各地で開催を予定しています。
  • 出張講習や、ワークショップなどの要望も受け付けております。
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  • 希望者には、学科1.5時間の追加補講で、ロープ高所作業特別教育修了証を発行いたします。追加費用2,000円(税込)
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  • 希望者には、学科1時間の追加補講で、フルハーネス型安全帯作業特別教育修了証を発行いたします。追加費用1,000円(税込)
  • 自然の家など、宿泊込みの形態のものは別途、宿泊食事代が実費分必要となります。
  • 2019年10月1日の消費税10%への改定に合わせ、受講料は42,000円(税込)となります。
  • 2019年秋以降、ステップアップ各コース、ロープ救助レベル2、レベル3、AHD人工(即製)高取フレーム講習会ベーシック、墜落保護システム、オフセット・レベル1、レベル2、ハイライン、タワー(鉄塔)などの新コースを順次リリースの予定です。

レスキュー3 TRR-T テクニカルロープレスキュー・テクニシャン(3日間)

レスキュー3 TRR-Tの認定資格取得が必要な方は、こちらのコースを受講ください。テキスト(129ページ、2006年版)も含まれます。

履修項目はレスキュー3 ですが、内容は、ロープ救助の基本原則に、可能な限り最新の情報・技術、説明資料を提供します。

ただし、3日間では十分とはいえませんので、ワークショップや次の段階の講習受講をお勧めいたします。

当コースは、NFPA(米国防火協会)の NFPA 1006と1670 テクニシャン・レベル(最上位救助者)に準拠したコースです。

弊社では、NFPA 1006、1670、1983、すべて最新版(2017年)にアップデートしています。

学科講習 救助の考え方、レスキュー3 TRRの13カ条、落下率、最大停止力と閾値・許容上限値、ビレイ適格性落下試験法、安全率、NFPAと各基準(ANZI、OSHA、EN、労働安全衛生規則など)の紹介と関連、墜落保護システム、支点作成、各資機材の紹介、ハーネスの種類(フルボディ、シット)と機能(ポジショニング、作業制限、墜落停止)、チーム体制・指令連絡(ICS、IMS、連絡方法など)、倍力、分力、合力、吊り下げ不耐性(別名、サスペンション・トラウマ)など
実技講習 結索(ノット・ベンド・ヒッチ)、支点(流動分散、固定分散)、緊急ハーネス作成、倍力システム、救助活動を行なう際の基本的な手順、ツーロープ・システム(メインとビレイ)、高取支点、人工支柱(三脚、Aフレーム他)、デュアル能力ツーテンション・ロープシステム(DCTTRS)、ピックオフレスキュー、緩傾斜(ローアングル)、担架搬送、アリゾナ・プレ・リグ(可変式担架)、ロープアクセスによる登高・下降、ノットパス、急傾斜・垂直(ハイアングル)、水平救助(クートニーハイライン、オフセットなど)
(注意:状況により、内容は入れ替わります。時間制約上、すべては実施できない場合があります。)
受講料 48,000円 講習料&認定料+教本代(追加最新資料含む)、傷害保険加入料
申し込み レスキュー3各コース申し込み用紙こちらよりダウンロードできます。(PDF形式、350KB)
2019年4月16日(火)~18日(木) 開催場所:徳島県三好市 / 講師:矢野 哲治
2019年6月8日(土)~10日(月) 開催場所:徳島県三好市 / 講師:矢野 哲治
2019年9月以降の日程調整中 開催場所:(未定) / 講師:矢野 哲治
  • 徳島県三好市で年数回、日本各地で開催を予定しています。
  • 出張講習や、ワークショップなどの要望も受け付けております。
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  • 希望者にには、学科1.5時間の追加補講で、ロープ高所作業特別教育修了証を発行いたします。追加費用2,000円(税込)
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  • 希望者には、学科1時間の追加補講で、フルハーネス型安全帯作業特別教育修了証を発行いたします。追加費用1,000円(税込)
  • 自然の家など、宿泊込みの形態のものは別途、宿泊食事代が実費分必要となります。
  • 2019年10月1日の消費税10%への改定に合わせ、TRR-Tの受講料は49,000円(税込)となります。

Rope Rescue WorkShop ロープ救助ワークショップ(1日)

ロープ救助ワークショップでは、基本的にロープ救助活動レベル1や、レスキュー3 TRR-T、もしくは同程度の講習会の修了者などを対象に難易度の高いフィールド(断崖など)において担架の上げ下げを試みたり、深い渓谷をはさんでハイラインを張ったりなど、これまでに学んだ知識と技術を総合的に応用して、より実践的、かつ応用的な実技を行います。

ただし、レスキュー3など、各資格は不要、不問です。座学も含め、初歩的な内容からお受けいたします。

また3日間のロープ救助レベル1や、レスキュー3 TRR-Tコースでは紹介することができなかった様々な技術、レスキューフレームの作成方法、真後ろにアンカーがとれない場所での応用的な支点作成方法、、様々な水平救助(各オフセット、各ハイラインなど)、ピックオフの様々なパターン、最小限の資器材での引き上げ降ろし、1人で2人を引き上げる技術を学んだり、納得のいくまで繰り返し練習を行います。

ワークショップでは様々なパターンを用意できます。できるだけ参加者の希望に添う内容を目指していますので、是非、希望を事前にお伝え下さい。

受講料 15,500円 講習料、(必要に応じた)最新資料、傷害保険加入料
(未定)随時、開催可 開催場所:徳島県三好市 / 講師:矢野 哲治
(未定)希望をください 開催場所:徳島県三好市 / 講師:阿部 恭浩
  • ロープ救助レベル1、レスキュー3 TRR-T講習の前後に、各1、2回ずつの開催を予定しています。
  • 出張講習も受け付けております。

ロープ高所作業特別教育(7時間)

2016年7月1日から、足場、手すりなしの高さ2メートル以上で、傾斜40度以上の斜面・高所で仕事として作業される方には必須となります。

安全衛生特別教育規程(ロープ高所作業に係る業務に係る特別教育)第23条及び、労働安全衛生規則第36条第40号に掲げる業務に係る特別教育に則した、講習です。

「ロープ高所作業」での危険防止のため労働安全衛生規則を改正します(厚労省リーフレット、PDF形式)

労働安全衛生法の必須項目はもちろん、国際ルールに基づいた最新の内容、墜落保護システム、吊り下げ不耐性(サスペンション・トラウマ)など、労働災害の防止・軽減のための有益な内容も含みます。

学科教育(4時間) ロープ高所作業に関する知識、メインロープ等に関する知識、労働災害の防止に関する知識、関係法令
注:フルハーネス型安全帯作業特別教育受講者は、労働災害の防止に関する知識(1時間)を省略できます。
実技教育(3時間) ロープ高所作業の方法、墜落による労働災害の防止のための措置並びに安全帯及び保護帽の取扱い、メインロープ等の点検
受講料 10,000円 講習料、テキスト代、認定証 ※申し込み人数により減額あり。
2019年6月17日(月) 開催場所:徳島県三好市 / 講師:矢野 哲治 ※出張講習も受け付けております。
  • すでに理解されている、一定以上経験のある項目は省略します。
  • ロープ救助活動レベル1およびレスキュー3 TRR-T有資格者には、学科1.5時間のみ受講で修了証を発行いたします。追加費用2,000円(税込)
  • ロープ救助活動レベル1およびレスキュー3 TRR-T有資格者で、昇降と下降の実技を希望される場合は、実技2時間、追加費用3,000円(税込)
  • 出張講習も受け付けております。

フルハーネス型墜落制止器具特別教育(6時間)

2019年2月1日から、高さが2m以上で、作業床を設けることが困難なところにおいて、胴ベルト型安全帯(U字つり)の使用は禁止になり(猶予期間2年間)、フルハーネス型墜落制止用器具の着用が義務付けられます。ただし、高さが6.75m以下(建設業は5m以下)の場合は、胴ベルト型安全帯(一本つり)を使用できます。

安全衛生特別教育規程(墜落制止用器具を用いて行う作業に係る業務に係る特別教育)第24条及び、労働安全衛生規則第36条第41号に掲げる業務に係る特別教育に則した、講習です。

安全帯が「墜落制止用器具」に変わります!(厚労省リーフレット、PDF形式)

労働安全衛生法の必須項目はもちろん、国際ルールに基づいた最新の内容、ワークポジショニングも含めたフルボディ・ハーネス(国際標準の呼称)の特徴と特性、墜落保護システム、吊り下げ不耐性(サスペンション・トラウマ)など、労働災害の防止・軽減のための有益な内容も含みます。

学科教育(4.5時間) 作業に関する知識、墜落制止用器具に関する知識、労働災害の防止に関する知識、関係法令
注:ロープ高所作業特別教育受講者は、労働災害の防止に関する知識(1時間)を省略できます。
実技教育(1.5時間) 墜落制止用器具の使用方法等
受講料 8,000円 講習料、テキスト代、認定証 ※申し込み人数により減額あり。
2019年6月17日(月) 開催場所:徳島県三好市 / 講師:矢野 哲治 ※出張講習も受け付けております。
  • すでに理解されている、一定以上経験のある項目は省略します。
  • ロープ救助活動レベル1およびレスキュー3 TRR-T有資格者には、学科1時間のみ受講で修了証を発行いたします。追加費用1,000円(税込)
  • ロープ救助活動レベル1およびレスキュー3 TRR-T有資格者で、実技を希望される場合は、実技1時間、追加費用2,000円(税込)
  • 出張講習も受け付けております。

各講習共通事項

最少催行人数 何れのコースも6名以上
募集締め切り 一次締め切り 開催日の1ヶ月前
※1ヶ月前に最少催行人数に満たない場合は、申し込み予定者に通知し、最終締切日を決めます。
受講資格
  • 満18歳以上の方
  • 次の疾病及び疾患が無い方
    • 慢性的な脊柱の疾患
    • 腰痛
    • 膝の痛み
    • 慢性的座骨神経痛
  • その他慢性的な症状、極度の身体的問題(心臓病、糖尿病等)、3ヶ月以内に起きた肩の脱臼
  • コース設定の全ての行程に参加できる方

四国ロープレスキューリサーチラリー (2日間)

主に急傾斜地、崖、峡谷、高層建物などの足場が不安定で現場までの到達や搬送が困難な場所において、ロープを使用した救助活動を競う大会です。

救助者として心構え、ロープ及び付随する資器材に対しての正しい使用方法、ロープ救助に関する基本的な知識や技術、そして安全面(ツーロープ、安全率など)に配慮した活動がなされているかを審査いたします。

実想定に基づいた活動環境の中で、日頃の訓練や講習会等において培われた成果を披露する場として、また、同じ志を持つ仲間との意見・情報交換する場として企画しております。

主催 エス・アール・フォー実行委員会(事務局/サファリ内)
日程 2018 年 12 月 3 日(月)~4 日(火)
開催場所 徳島県三好市内
要項 2018年 大会要項(PDF形式)
  • 2013年より開催。今回で6回目です。2019年以降の開催は未定です。

講習風景